1928年、佐賀県伊万里市に生まれた池田龍雄。
第二次世界大戦後の50年代初頭から前衛的・反権力的な立場で制作に取り組み、絵画におけるルポルタージュが可能かどうかの運動などの中で注目され、一躍彼は世界的な評価を与えられます。
その後は絵画に加え、オブジェ、パフォーマンス、さらには舞台や映画に関わるなど、活動は美術の枠を超えてまさに、“アヴァンギャルド”全般に渡りました。
権力に抗う=社会情勢によって彼の中で育まれ醸成された反骨精神は、85才の今なお健在で、新たな創作にも余念がありません。
最近では、昨年から今年にかけてニューヨーク近代美術館 (MoMA) で開催された「東京1955-1970」、東京国立近代美術館「ぺストセレクション日本近代美術の100年」でも作品が展示、今改めて注目を集めています。
今回の個展では、2000年代の代表作「場の位相」シリーズを中心とした力作約40数点が並びます。
当GALLERYの通常企画とは大きく趣を異にした展観となります。是非お見逃しのないように!