日本のポップカルチャーの先駆者は浮世絵?
ポップ・アートとは「大衆向きで、一過性の、消耗品で、安価で、大量生産された、若者向けで、おしゃれで、セクシーで、工夫をこらした、魅力的で、大もうけできるもの」。ポップ・アーティスト、リチャード・ハミルトンはこのように定義しています。庶民の文化が成熟した江戸時代、これらの条件を備えた浮世絵はもしかしたら日本のポップカルチャーの先駆者だったのかもしれません。
そこで本展では、当館所蔵の歌川広重の浮世絵代表作『東海道五拾三次之内』(保永堂版)、『木曽海道六拾九次之内』全126点に加え、約40点の現代アーティスト作品も併せて展示します。今日まで受け継がれている浮世絵のポップな世界観をお楽しみください。