アダム・ウェストン、佐々木里加、田中正巳、私はそれぞれの画家に「ある共通点」を感じ、この企画展を開催することにしました。
与えられた命の神秘と大切さを再考する機会になればと思ったからです。
葉脈のようでもあり皮膚を拡大したかのような、そして脳のニューロン (神経細胞) を連想させるような、生物の様々な要素に共通する有機的な線を使い、生命体と自然のルーツを表現するアダム・ウェストン。
そのニューロンを伝わる信号であらゆる生命活動をつかさどり、そして命の維持を成すためのパーツである“脳”
これを一貫したテーマに脳の造形を通じてすべての美を表現する佐々木里加。
地球上の生命の源とも云える太陽。
何かの危機を暗示するような壊れかける太陽を和紙という二次元に表出させ、今地球上に起こっている大きな問題、そして人類の行動に警鐘を鳴らす田中正巳。
命の根幹と美に対する、絵画を通したそれぞれのアプローチ。
ぜひご来場いただき、そこに潜む内なる声に耳を傾けてみてください。