「アドリア海の女王」とたたえられてきたヴェネチア。18世紀末まで、およそ1000年ものあいだ栄華を誇ってきたイタリアの都市国家の街です。アドリア海の島の上に作られ、人々は水とともに共存し、水を活かして生活しています。
ヴェネチアのこれまでの繁栄の歴史は街のいたるところに受け継がれ、また、移動手段は船を利用するか、徒歩しかないという現代社会においては独特の雰囲気が、世界中の人々を引きつけています。この街に惹かれ、魅了された多くの日本の画家たちは、ここを舞台に絵画研究を続け、作品を制作したのです。
本展覧会は、このような画家30人によって描かれたヴェネチアを舞台にした作品を紹介し、その魅力を改めて発見していただこうとするものです。
なお、一宮市は愛・地球博のフレンドシップ事業を契機にイタリアと交流をつづけ、本年1月にヴェネチアの近郊のトレビーゾ市と友好都市提携を結び、連携を図っています。