あるときはモナ・リザ、あるときは女優に自らが「なる」作品で知られる森村泰昌は、そのユニークで過激な「美」の表現によって国際的にも活躍し、高い評価を受けてきました。対象となる絵画や人物になりきるセルフポートレイト作品において、森村は時間、人種、性、芸術と芸能、写真と絵画、西洋と非西洋などの境界線上に立ち、それらの関係を検証し、独自の視点で今日的解釈を加えています。また最近では蜷川幸雄演出の舞台や、辻仁成監督の映画にも出演するなど、ますます活動の領域を拡張し続けています。
今回、こうした活動で注目される森村泰昌の写真展「女優家Mの物語~M式ジオラマ(25m)付き~」を開催します。