タイトル等
生誕120年記念
石垣栄太郎展
会場
和歌山県立近代美術館
会期
2013-09-03~2013-10-20
休催日
月曜日 ただし9月16日、23日、10月14日は開館し翌日火曜閉館
開催時間
9:30~17:00
入館は16:30 まで
観覧料
一般 500(400)円、大学生 300(250)円
( )内は20名以上の団体料金 高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
協賛・協力等
協力:太地町立石垣記念館 平成25年度 文化庁 地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
概要
石垣栄太郎 (いしがき・えいたろう/1893~1958) の生誕120年を記念した展覧会を開催します。
和歌山県からは、紀南地方を中心に多くの人々が移民としてアメリカへ渡りました。そのなかには石垣栄太郎をはじめ、浜地清松 (1885-1947) やヘンリー杉本 (1901-1990) など、アメリカで画家として活躍した人物がいます。戦前における美術の中心はヨーロッパ、とりわけパリであり、日本の近代美術史も彼の地に渡って美術を学び、帰朝した作家がその中心として記述されます。もちろんそれは重要な歴史ですが、当館は、アメリカという場所で活動した作家たちの足跡も、日本の近代におけるもうひとつの美術の歴史として残すべく、調査研究やコレクション、展示活動を継続しておこなっています。
多くの渡米画家にとって、アメリカに渡った目的はまず生活のためであり、絵を学ぶことではありませんでした。現在の和歌山県東牟婁郡太地町に生まれた石垣栄太郎も、1909(明治42)年、15歳の時に新宮中学を中退し、出稼ぎのためアメリカに渡っています。数々の職を転々としながら、カリフォルニア州立大学美術学校や、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグなどに学び、画家としての活動を始めました。片山潜と出会い、ロシア革命と前後して社会主義の運動に目覚め、1920年代には当時の生活・風俗などを描くソシアル・シーンの画家として認められるようになります。大恐慌後の1930年代からは、失業、人種差別といったアメリカの抱える問題をテーマに制作し、メキシコ壁画運動の影響も受けながら、より大きな画面へと作品は展開しました。日中戦争や太平洋戦争が勃発してからは、反戦や反ファシズムを訴える作品を数多く手がけています。
この展覧会では、激動の時代をアメリカという場所で生きた、石垣の足跡をご紹介します。また、太地町立石垣記念館の協力を得て、若き石垣に大きな影響をあたえた女性彫刻家ガートルード・ボイルの作品など新出資料も公開します。
1997年に当館で開催した「アメリカの中の日本 石垣栄太郎と戦前の渡米画家たち」展以来、16年ぶりの回顧展になります。ぜひご覧下さい。
イベント情報
講演会「海を越える太地:南紀州移民史」
講師:櫻井敬人/太地町歴史資料室学芸員
10月14日(月・祝) 14:00から2階ホールにて (13:30開場、先着120名、聴講無料)

講演会「石垣栄太郎の生涯と作品」
講師:奥村一郎/当館学芸員
9月23日(月・祝) 14:00から2階ホールにて (13:30開場、先着120名、聴講無料)

フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)
9月7日(土)、9月16日(月・祝)
14:00から、2階展示室にて (要観覧券)

こどもギャラリートーク
(子どもを対象にしたトーク/大人のみ、親子での参加も可)
9月29日(日)、10月6日(日)
14:00から、2階展示室にて (要観覧券)
ホームページ
http://www.momaw.jp/exhibit/now/eitaroishigaki-retrospective2013.php
会場住所
〒640-8137
和歌山県和歌山市吹上1-4-14 (和歌山城となり)
交通案内
[バスでお越しの方]
JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅から約10分
和歌浦口方面行き「県庁前」下車、徒歩2分
※関西国際空港からリムジンバスでJR和歌山駅まで約40分

[タクシーでお越しの方]
JR和歌山駅から約15分
南海和歌山市駅から約10分

[お車でお越しの方]
阪和自動車道和歌山インターチェンジより和歌山城方面へ約15分
ホームページ
https://www.momaw.jp/
和歌山県和歌山市吹上1-4-14 (和歌山城となり)
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