三名のアーティストが津奈木町を舞台に新作を発表
人と人の意識の交換を働きかけるアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」の開局を記念した展覧会を開催します。
光と影のインスタレーションによって、見る人に内面で体験を紡ぎ出す機会をもたらすクワクボリョウタ。フィールドワークを基に忘却されつつある日常的な物事を写真によって顕在化させる下道基行。その土地や身の回りの品々を素材として用い、植物や動物をモチーフに描き続ける淺井裕介。三名のアーティストは津奈木町を幾度も訪れたうえで制作に臨んでいます。アートによって土地の記憶を再編する行為は、そこに立ち作品を見る人に意識の交換を促し、新たな言葉を生み出します。土地の記憶から自身の未知の記憶を紡ぎ出す行為の行方には、いったい何があるのでしょうか。本展をご覧いただき、人々の新たな記憶の消息に思いを巡らせていただければ幸いです。