大竹夏紀は1982年群馬県富岡市に生まれ、2008年多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了。現在は富岡市にアトリエを構え精力的に活動しています。
大竹は染色の伝統技法「ろうけつ染め」を用いて、きらびやかなアクセサリーや花々で過剰なまでに飾られた少女像を色鮮やかに絹布に染め、切り抜いて壁に留めていきます。その少女たちはキラキラと光を放ちながら天女のように宙を舞い、私たちを別世界へと誘います。
美術館での初個展となる本展では、2010年テレビCM用に制作された連作《原色ガール》全4点を初公開するほか、これまでの代表作や本展のために制作される大作も展示する予定です。限りなくポジティヴでポップでありながら深い精神世界ものぞかせてくれる大竹夏紀の作品を、どうぞご堪能ください。