ギャラリー小柳での初個展となる今回の展覧会では、カーディフ&ミラーの最新作である《Experiment in F# Minor 嬰へ短調の実験》(2013) を展示いたします。
暗いギャラリー空間に浮かび上がる大きなテーブルの上には、あらゆる形と大きさの72個のスピーカーが林立するように設置されています。鑑賞者の動きや影によって、人の声からピアノ、エレキギターやドラムビート、さらにクラッシックからロックまでのあらゆる音が、時には静かに流れ、時には複雑に混じり合った楽曲となり、無限に変化する音楽を奏でます。そして人がいなくなると音楽は静かになり、やがて無音が訪れます。まさにカーディフ&ミラーの真骨頂とも言える最新のサウンド・ピースを体験いただける絶好の機会となるでしょう。