伊藤若冲 (いとう・じゃくちゅう) をはじめ、曽我蕭白 (そが・しょうはく) や長沢芦雪 (ながさわ・ろせつ)、酒井抱一 (さかい・ほういつ) など江戸時代を代表する画家の名品の数々で世界的に知られるプライスコレクション。その美しく生命の輝きと喜びに満ちた江戸絵画が、震災で被害に遭われた方々、とりわけ未来を担う子どもたちの心の支えになればというプライス夫妻の強い思いにより、本展は実現することになりました。
《花も木も動物もみんな生きている (鳥獣花木図屏風)》をはじめとする動物たちを描いた作品のほか、季節の移り変わりのなかで自然がみせる一瞬の表情をとらえた作品、ユーモアあふれる作品など、コレクションのなかから選りすぐりの100点を、子どもも楽しめるよう、構成や解説、作品タイトルに工夫をして展示します。
また、プライス夫妻の熱意に賛同された独立行政法人国立文化財機構の各館 (福島会場では東京国立博物館、京都国立博物館、東京国立近代美術館)、宮内庁 (三の丸尚蔵館、正倉院事務所)、およびMIHO MUSEUMからも所蔵作品が出品されます。
仙台・盛岡と巡回した本展も福島が最終会場となります。珠玉の名品の数々をお見逃しのないよう、ぜひ足をお運びください。