明治以降、日本画は西洋絵画の影響を受けて技法や表現方法、主題においても多様な変化を遂げてきました。それはひいては、日本人の美意識の変化にもつながる問題でもあり、こうした変遷が近代日本画の多彩な流れをかたちづくってきたといえるでしょう。
本展では、近代の日本画家が好んで取りあげてきた主題である人物、花鳥、風景に着目しつつ、それぞれの主題において、明治、大正、昭和という各時代相を反映しながら描かれてきた作品を時代を追って展望します。
出品作品は、当館所蔵の約650点の日本画作品の中から精選した約70点です。