斎藤武士は1943年山梨県中巨摩郡増穂町に生まれました。今年はちょうど版画の世界に入って30年という節目を迎えます。斎藤は郷土山梨に腰を据えて活動し、山梨に銅版画を定着させた指導者としても重要な役割を果たしてきました。また1984年にはクラコウ国際版画ビエンナーレにおいて最高賞を受賞するなど高い評価を得ています。
本展では、身近なモチーフを明確なフォルムに凝縮し、モニュメンタルな作風で知られる代表シリーズ《MEMORY》や最近作《Memory of Wall》などの銅版画のほか、マックス・エルンストに影響を受け制作された初期の油彩画やレリーフなどあわせて約
100点を展示します。