普門寺は神亀四年(七二七)に行基により創建されたと伝えられる寺院で、源頼朝の保護を受け、鎌倉時代には大いに繁栄しました。戦国時代には戦乱により全山が焼失しましたが、今川氏により再興され、江戸時代には徳川家の保護を受けた格式の高い寺院です。
赤岩寺はもと赤岩山法言寺といい、行基が聖武天皇の願いを受けて神亀3年(七二六)に開いたといわれます。江戸時代には吉田藩主歴代の祈願所として藩主より保護を受け、栄えました。
本展では国の重要文化財である赤岩寺の愛染明王坐像や普門寺の阿弥陀如来坐像・釈迦如来坐像・四天王立像をはじめとし、両寺が所蔵する仏像・絵画・古文書など数多くの文化財を一堂に展示し、その歴史と文化を紹介いたします。