アメリカのウェイ夫妻が収集し、現在シアトル美術館に寄託中の近代京都画壇作品の里帰り展が、このたび実現しました。
戦後日本にトマス・L・ブレイクモア法律事務所の国際弁護士として滞在したグリフィス・ウェイ氏は夫人とともに日本の伝統的な技法で描かれた絵画に魅せられ、日本画のコレクションに着手しました。その後、氏のコレクションはアメリカの展覧会で紹介されましたが、日本画の研究に一石を投じる貴重な美術資料として大きな話題を呼びました。
本展では明治から大正にかけて活躍した鈴木松年、幸野楳嶺、竹内栖鳳、上村松園、橋本関雪、都路華香ら京都画壇を代表する36人の作品80点を一堂に展覧いたします。日本発公開となる本コレクションは近代日本画研究者だけでなく、美術愛好家にとって日本文化の深遠さを見つめ直す、またとない機会になることでしょう。