「イマジネーション」は私たちの心を魅了し、かきたててくれます。
光と影=イメージへの探求が、視覚装置やスペクタクル――知覚の文化を創りだしました。
本展は、今年から学校教育にも新たに加わる「映像メディア」を知る・体験する試みです。
「映像工夫館」展(東京都写真美術館)の5つのテーマを通して、映像メディア分野全体を知る『映像史入門』を行います。貴重な映像装置コレクションとともに、国内外のアーティストに依頼制作した作品の現代のビジュアル表現を紹介し、映像史の広がりや流れ、表現の多様性や新たな可能性を提示します。
全国巡回のうち東京会場では『第5回文化庁メディア芸術祭』協賛事業として開催され、各会場とも、多様な関連上映、イベントをあわせて開催します。横尾忠則や福田美蘭によるアナモルフォーズ、岩井俊雄のサウンドオブジェ、八谷和彦の日本初公開作品、明和電機のユニークな作品など、新作を含めた多様な現代作品が展開されます。アーティストの奔放な表現に触れ、新旧の視覚・知覚メディアを等距離に往来しながら、新たな創造のインスピレーションを得るために――本展を通して、拡張するイマジネーションの未来を探ってみましょう。