数多くの名画を所蔵し、世界屈指の美術館として名高い「ルーヴル美術館」。そのコレクションの中には、まだまだ私たちが観る機会が少ないグラフィック・アート部門 (デッサン、パステル、版画、自筆文書など) がありその数は10数万点とも云われております。その中でも、特に歴史が古いのは銅版画「カルコグラフィー」です。このルーヴル美術館カルコグラフィー室は、太陽王ルイ14世の治世下に起こった重要な出来事を世に広めるために「王の版画原版収集室」として設立され、1797年「国立カルコグラフィー室」コレクションが誕生しました。20世紀に入ると現代作家による新作を加え、コレクションは、さらに充実し拡大し続けています。
本展覧会は、ルーヴル美術館カルコグラフィー室の銅版画コレクション約13,000点の中から、日本での特別公開のために、当時の版を使い刷られた銅版画約130点をご紹介します。