曽谷朝絵は、2001年昭和シェル石油現代美術賞展グランプリ受賞、2002年VOCA賞(グランプリ)受賞など、東京藝術大学大学院在学中から、淡い光に溢れたバスタブなど身のまわりの品々やふとした日常の光景を描いた絵画で一躍注目を浴び、日本の若手作家を代表する存在となっています。
油絵であるにもかかわらず、自ら光を放つ仕掛けでもあるかのように、きらきら煌く彼女の作品は、見る者の視覚を越えて触覚をも刺激し、身体が光に包まれたような錯覚を呼び覚まします。
近年は、インスタレーションやパブリックアートにも活動の場を広げていますが、身体を優しく包み込むような光と色彩や躍動感のある造形はそこでも見る者を魅了しています。
本展は、彼女の代表作および新作の絵画を展示するのはもちろん、インスタレーション制作やワークショップ、街なかでの展示を合わせて行い夏の水戸をさわやかな光で満たします。