マヤやアステカの栄えた中米のメソアメリカ文化圏やナスカやインカが栄えた南米のアンデス文化圏では、建造物の壁面や石彫、土器、染織品あるいは絵文書などに、神々と結びついた形やそのままの姿で、様々な動物が表現されることが多くありました。展示では、土器や染織品に表現されている「動物図像」に着目し、地域や文化・時代による表現の相違点や類似点などをご紹介します。また、それぞれの動物が古代アメリカの宗教観や世界観のなかでどのような役割を担っていたかを解説することを通して、先スペイン期の人々の自然観・宗教観を概観します。