スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで1967年から2年ごとに開催されてきた「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」(略称BIB)は、世界最大規模の絵本原画コンクールとして知られています。実際に出版された絵本を対象として、世界各国での国内審査を経て出品される作品はいずれも完成度が高く、近年では、若い作家たちによる実験的でユニークな作品も多く見られるようになってきました。
この展覧会では、2011年に開催された第23回展の中から、第1部としてグランプリを含む入賞作品を、第2部として日本からのエントリー作品を、そして第3部では、スロヴァキア共和国が2013年に外交樹立20周年を迎えたことを記念して、同国で現在活躍しているイラストレーション作家を、若手からベテランまで幅広くご紹介します。
さらに第4部では、明治から現代までの日本のしかけ絵本を、「うごく」「かわる」「とびだす」の3つのキーワードをもとに特別展示します。子どもをはじめとして多くの人々を魅了してきたその多彩な造形性を、世界各地の絵本原画とあわせてお楽しみください。