フランス象徴主義を代表する画家オディロン・ルドン(1840-1916)。
ルドンは黒一色の怪奇で、幻想的な世界を展開した後、50歳を過ぎて夢幻的な色の世界へと移行した特異な画家として知られています。ルドンの豊かな想像力の源には、生地ボルドーで育まれた自然に対する生き生きとした関心や、19世紀中頃には時代遅れとなりつつあったロマン主義からの強い影響がありました。本展では、故郷のボルドー美術館からの約40点のほか、国内最大のルドン・コレクションを所蔵する岐阜県美術館や各地から集めた代表作で、「黒」から「色彩」まで、孤高の画家ルドンの全貌を辿ります。