17世紀バロック時代のヨーロッパに名声をとどろかせた画家ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)。8年間のイタリア滞在を終えてアントワープに帰郷したルーベンスは、大規模な工房を組織して、数々の傑作を生み出しました。本展では、イタリア時代の作品を紹介するとともに、アントワープ工房の活動に焦点を当てて、画家自身の卓越した作品を軸に、工房作品、専門画家たちとの共同制作作品、ルーベンスが直接指導して制作させた版画を展示します。また、工房で活動した画家たちの、独立した画家としての作品を紹介し、アントワープ画派の豊かな芸術的展開を探ります。