ウェイコレクション はアメリカ・シアトル在住のグリフィス&パトリシア・ウェイ夫妻によって収集された近代日本画の貴重なコレクションです。終戦直後に国際弁護士として日本に滞在したグリフィス・ウェイ氏は、夫人とともに日本の伝統的な技法で描かれた絵画に魅せられ、以来日本画の収集に力を注いでこられました。
コレクションは現在シアトル美術館に寄託されており、そのほとんどが近代京都画壇の日本画です。本展では、塩川文麟、森寛斎、幸野楳嶺、岸竹堂など草創期の画家をはじめ、竹内栖鳳、菊池芳文、都路華香、上村松園、橋本関雪、西村五雲といった明治から大正、昭和にかけて活躍した画家38人の作品80点を紹介します。とりわけ都路華香の作品はウェイ氏が特に好んだことからコレクションの中核をなすものとなっています。このコレクションは日本初公開となります。