秋野不矩(1908-2001)と沢宏靱(1905-1982)は、共に京都の西山翠嶂塾〈青甲社〉で絵を学びました。1932(昭和7)年には結婚して夫婦となり、1948(昭和23)年には、上村松篁、山本丘人らと共に創造美術(現・創画会)を結成するなど、同じ志を持って制作に取り組みました。
本展では、家族であると同時に芸術家として互いの創作活動に深く関わり合いながら共に歩んだ、両画家の創造の足跡をたどります。
また、両画家の次男である絵描き・秋野亥左牟(1935-2011)の作品から、第2回世界絵本原画展金賞を受賞した「プンクマインチャ」(1968年)などを特別出品します。