今回の個展は、キャンバスと油彩絵具の素材による表現の世界となった。
制作過程で感じたのは、パソコンの画面上でデジタルアートを制作している状況と特に変わりが無という事だった。
作品をイメージした後に画面構成や彩色の方法を考える手順が、デジタルアートの制作時と一致しており、アルゴリズムの共通性を認識する形となり、造形の奥深さを感じている。
「時間と空間」を作品の主題に設定し、移りゆく季節の中で得た様々なイメージをキャンバスの中に投影し,生物の呼吸、自然の現象などをとどめてみたいと強く想いながら絵を組み立てた。