及川正通は1955年、デパートのデザイン課を皮切りに'64年出版界へ進出。'65年アンダーグラウンドやサイケデリックという時代のうねりの中で横尾忠則に出会い、天井棧敷、寺山修司のアバンギャルドに対峙し、'70年自ら考案したトリップ劇画でイラストレーションのパロディー表現を切り開いた。
'75年矢内廣(いわき市出身)に出会い『ぴあ』の表紙を36年間1号も休まず描き続けギネス記録(「同一雑誌の表紙イラスト制作者として世界一長いキャリア」)に認定された。
今回は2011年『ぴあ』休刊を機に60年近くのキャリアの集大成として取り組んでいる「ドリームMAP」シリーズも初公開!また、郡山市総合体育館で'75年に開催された「空飛ぶカーニバル」(彼自身もミュージシャンとして参加)のポスターや作曲家湯浅譲二(郡山市出身)のレコードジャケットも特別出品。
『ぴあ』の表紙原画など約300点の作品と資料によって、それぞれの時代の空気感の中で懐かしさと笑いと夢の時間をお楽しみください。