染谷悠子は1980年千葉県生まれ。2006年、東京藝術大学大学院版画専攻修了。2004年町田市立国際版画美術館の全国大学版画展で、収蔵賞/観客賞を受賞し、作品が収蔵されました。染谷は「言葉を綴るように、鉛筆を動かしていく」と語り、花や鳥、樹木、動物のモチーフを繊細な筆致と色彩で描きます。それらのモチーフは画面の十分な余白により浮遊感を与えられ、それらが紡ぐ物語、そしてその続きへと、鑑賞者を誘うかのように強い輝きを放っています。また版画の手法で色をつけられ、画面に重ねられた和紙が生み出す独特な透明感のある色彩と質感も魅力です。現代日本のアーティストシリーズ第3弾となる本展では、150×360cm(150×120cmの3枚組)の新作ペインティング2点と、ドローイング23点を展示致します。