戦争、革命、暗殺など、1960年代後半は、世界中のあらゆる領域でこれまでの枠組みに対して新たな行動が勃発した時代でした。写真においても、特に1968年は、「写真100年展」「ジョージ・イーストマン・ハウス・コレクション展」、『カメラ毎日』での「コンポラ写真」の特集、『PROVOKE』の創刊など、今日の「写真」の社会的な枠組みを考える上で重要な出来事が集中して現れました。本展では、「1968年」を中心にして、1965~75年の間で、日本で「写真」という枠組みがどのように変容し、世界を変容させていったかをたどり、「写真とは何か?」をさぐります。