- タイトル等
美は甦る 検証・二枚の西周(にしあまね)像
―高橋由一から松本竣介まで―
「哲学」という訳語を生み出し、近代日本の礎を築いた思想家・西周の二枚の肖像画を初公開。
- 会場
- 神奈川県立近代美術館 葉山
- 会期
- 2013-01-26~2013-03-24
- 休催日
- 月曜日(ただし2月11日は開館)
- 開催時間
- 午前9時30分~午後5時
入館は午後4時30分まで
- 観覧料
- 一般 900円(800円)、20歳未満・学生 750円(650円)、 65歳以上 450円、高校生 100円
※( )内は20名以上の団体料金です。
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方は無料です。その他の割引につきましてはお問い合わせください。
※ファミリー・コミュニケーションの日:毎月第一日曜日(今回は2月3日、3月3日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は優待料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。
- 主催者
- 神奈川県立近代美術館
- 協賛・協力等
- ■調査研究助成:公益財団法人 ポーラ美術振興財団
- 概要
この展覧会は、日本洋画の父・高橋由一によるものと考えられる《西周肖像画》が島根県津和野町にある太鼓谷稲成(たいこだにいなり)神社から発見され、すでに知られている津和野町立津和野郷土館所蔵の高橋由一作《西周像》と比較検討するため、当館学芸スタッフが中心となって修復調査研究チームが組まれたことから生まれた企画です。
今回、二点の西周像が約二年におよぶ修復調査を経て、見事に新しい生命が与えられたことを記念し、発表の場として展覧会を開催することにいたしました。
本展覧会は、津和野出身である明治の思想家・西周を描いた二点の肖像画に関する研究成果を核としながら、これら二点を高橋由一に描かせた、美学美術史、写真術に精通した津和野藩旧藩主・亀井玆明(これあき)にも注目して、二点が制作された謎に迫るとともに、近年当館で修復された岸田劉生、藤田嗣治、松本竣介などを中心に、明治期から昭和前期までの約60名の画家による油彩画、水彩画約150点を紹介します。保存・修復という作品の知られざる部分に光をあてることによって、近代日本美術の問題点をさぐり、新たなる発見を浮かび上がらせようとする展覧会です。
- イベント情報
- ・担当学芸員によるギャラリートーク
2月3日(日)、3月10日(日)、3月17日(日)
各回午後2時から
申込不要、無料(観覧券が必要です)
・県立機関活用講座 (全5回)「美は甦る―修復の現在」
第1回 1月26日(土)「高橋由一」(仮題)
青木茂氏(美術史家、文星芸術大学特任教授、明治美術学会会長)
第2回 2月9日(土)「修復から見た明治前期の油絵―高橋由一を中心に―」
歌田眞介氏(修復家、東京藝術大学名誉教授)
第3回 2月23日(土)「版画・素描の保存修復」
山領まり氏(絵画修復家)
第4回 3月2日(土)「彫刻の修復」(仮題)
藤原徹氏(修復家、東北芸術工科大学教授)
第5回 3月16日(土)「寺社などの文化財建造物の修復について」(仮題)
山内章氏(一般社団法人 天野山文化遺産研究所 代表理事)
時間:各回 午後2時から4時
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
受講料:各回 1,000円 *要申込