西宮市大谷記念美術館の開館40周年を記念して、日本画のコレクションを紹介する「日本画 その妙(たえ)なる世界」を開催いたします。
当館のコレクションは当初、主に日本とフランスの近代絵画を中心としたものでしたが、その後40年の間に地元作家の作品や現代美術をはじめ、版画や立体造形、陶芸など多岐に亙る美術作品を収集して現在に至っています。
中でも「日本画」はコレクションの白眉として、これまでにもたびたび展観する機会をもうけ、日本画を中心とした館蔵品展を行ってきました。更にここ数年は新春に日本画展を開催しており、更に愛着を持って親しまれるようにもなりました。
このたびは、上村松園の三点の美人画のほか、川合玉堂、横山大観などの代表的な所蔵品を一堂に集めて展示いたします。ひろがりのある空間、観念の表現、自然の美、たたずまいの美といったテーマを辿りながら、日本画独特の美の世界を紹介いたします。