この度、東京画廊+BTAPは2012年12月1日より『ミクロサロン2012』を開催いたします。
「ミクロサロン」は1961年12月に東京画廊で開催された展覧会のタイトルです。21名のアーティストに制作を依頼した小サイズの作品を、画廊の壁面いっぱいに展示した展覧会でした。銀行振込やカード払いなどの支払い方法がなかった当時、一年の支払いを済ませたお客様が、余った予算を持って、正月に飾る作品を求めご来廊されていました。画廊創立60周年を迎えた2010年に、記念展として「ミクロサロン60」を開催したころ、各方面から大変なご好評をいただきました。これを契機に、本年より「ミクロサロン」を一年の最後を締めくくる展覧会として、毎年12月に開催することに致します。
過去2回と同様「ミクロサロン2012」では、新世代からキャリアを積んだベテラン作家まで、これまで東京画廊+BTAPを支えてくださっているアーティストたちの小品を一挙に展示いたします。また弊廊に長く保管されている60年代、70年代、80年代の昔懐かしい作品も複数点出品する予定です。さらに今年で開廊10周年を迎えた中国・北京のギャラリースペースBTAPからは、日本で未発表の若手作家など、多くの中国人アーティストが参加いたします。
東京画廊は60年以上の歴史を歩む中で、中国、韓国など様々な国へと関心を広めて参りました。日頃お世話になっている皆さまにご来場いただき、幅広い世代と地域のアーティスト・作品と出会える機会を提供したいと願っております。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
「美術品を手に入れることは小さな歴史を手に入れることです。どのような美術品でも、それが作られた時代を反映しています。そして集められた作品を眺めるとき、それらを購入した当時の気持ちも反映されます。コレクションはコレクターの人生そのものを反映するのです。」
(東京画廊+BTAP 山本豊津)