ウィーンの世紀末美術を代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918年)。その甘美で装飾的なスタイルは、今なお多くの人々を魅了し続けています。愛知県美術館開館20周年を記念して開催する本展では、国内外のコレクションによるクリムトの油彩画約10点、素描約30点を中心に、クリムトと深く関わった工芸職人の生産組合ウィーン工房の作品なども合わせて展示します。
愛知県美術館の所蔵するクリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》は、様々な謎が秘められた作品です。本展では、「黄金の騎士」誕生の謎を解き明かす物語から、芸術家クリムトの歩んだ道をたどる物語へと皆さまをご案内します。この物語を通して、クリムト芸術の新たな面を発見していただけることでしょう。