オリエント美術館には楔形文字粘土板文書や、文字の起源とされるトークン、有名なハンムラビ法典碑のレプリカなど初期のメソポタミアの文字に関する資料が多数あります。エジプトコレクションにはスカラベ(フンコロガシ)形の護符や木彫、シャブティにもヒエログリフが記されています。イスラームコレクションでは陶器や金属器の多くにもアラビア文字銘文が記されています。本展ではオリエントのさまざまな時代や地域の文書や工芸品に記された銘文を解読、その内容を紹介し、文字の歴史や発展、その内容から伺えるオリエントの世界を覗いてみようと思います。