明治41年、高知県四万十市(現)に生まれた山崎大抱は43歳(昭和26年)で静岡市に転居、以来東京在住期間を除き83歳で亡くなるまでこの地で書作に励み新風を巻き起こすなど大きな足跡を残しました。同郷で師と仰ぐ手島右卿が同27年に創立した独立書人団に当初から参画し、右卿亡き後は代表を務めました。静岡からは右卿、大抱の薫陶を受けた多くの優れた書家が育ち今も活躍しています。
今回は「静岡の書家」シリーズ第3弾として「山崎大抱」に焦点を当てるとともに、静岡ゆかりの書家たちの作品を紹介します。また、これまでの展覧会の際に寄贈を受けた書の披露も行います。