院展は、日本美術院が主催する、わが国で最も長い歴史を持つ日本画の展覧会です。春・秋と年2回開催され、東京・上野に始まり、全国を巡回します。北九州では、1979年に院展が開催されてから本年で23回を数え、毎年冬にやってくることから「冬の院展」として親しまれています。
日本美術院は明治の美術の改革者、岡倉天心らによって創設されました。開設の趣旨として謳われた、東洋美術の美意識を継承し、新しい美術を創造しようとする精神は、現在も脈々と受け継がれています。
この展覧会では、平山郁夫、松尾敏男、片岡球子らをはじめとする同人の作品に、受賞作品や地元北九州出身・在住の作家の作品を加えた70点を紹介します。
厳しい造形と優しい情感が響き合う日本画の世界を、ぜひご鑑賞ください。