水、煙という一瞬たりとも形をとどめない、美しくもはかない造形。
彼はそれを静止させ我々の眼と心に焼きつかせてくれます。そのフォルムと色彩は心理学に裏付けられているかのようで、どうやら人の内側にある深層心理が揺り動かされる造形とは、人智を超えて自然界が作り得る造形なのかもしれません。
水が時には人のリズミカルなダンスのように見え、透明ガラスのオブジェにも、おいしそうな飴にも見え、煙は人骨や顔のように見えたりもします。
これらの作品にはCGによるアレンジが一切加えられていません。
水と煙が生みだす時が止まった不可思議な造形美、それを皆様それぞれの感性で受け取っていただければ幸いです。