- タイトル等
- 会場
- 豊田市美術館
- 会期
- 2013-01-12~2013-04-07
*都合により展覧会の会期および内容が変更になる場合があります。
- 休催日
- 月曜日(ただし1月14日、2月11日は開館)
- 開催時間
- 午前10時~午後5時30分
入館は午後5時まで
- 観覧料
- 一般500円(400円)/高校・大学生400円(300円)/中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金、および豊田市郷土資料館での特別展「岸田吟香」の半券提示での割引料金
*市内高校生、障がい者、市内75才以上は無料(要証明) *新成人(1992年4月2日→1993年4月1日生まれの方)は2013年1月12日から1月31日まで無料(要証明)
- 主催者
- 豊田市美術館
- 協賛・協力等
- 共催=朝日新聞社
- 概要
漆は日本においては箱や椀、箸など、日常の器物をはじめとして、古くから日常的に様々な用途に使用されていて、特に親しみ深い素材です。
黒田辰秋(1904-1982)は木工芸での初の重要無形文化財保持者として知られていますが、当館は黒田のまとまったコレクションを有しています。今回はその黒田の代表作を館外からもあらためて集め、その核心を展示します。またその芸術を直接育んだ柳宗悦旧蔵の朝鮮木工等や、交流を重ねた河井寛次郎作品も展観することで、この時にマジカルな強い造形を見せる特異な造形作家の源流も探りたいと思います。
また田中信行(1959-)は漆の長い歴史の中で独自な自立した立体造形を展開し、現代の漆芸術において最も注目すべき活動を展開している作家の一人です。木工芸を基本とした黒田に対して、むしろ皮膜そのもので成り立っているその造形は、全く異なる角度から漆の本質に迫るものでしょう。今回は田中の初期からの代表作に、新作による空間を用意して、今日の漆造形の新たな展開に焦点を当てます。
このように黒田・田中の作品約50数点に関連作品も含め、全60余点で両者に貫通する漆というものの不可解なまでの力と本質的な魅惑に触れていただきます。
- イベント情報
- ◎作家トーク:1月12日〈土〉 田中信行(聞き手・天野一夫)
◎講演会:2月2日〈土〉 「漆のちから・会津漆の芸術祭から」
赤坂憲雄(民俗学者・学習院大学教授・福島県立博物館館長)
◎田中信行によるレクチャー:2月3日〈日〉 「漆の魅力と表現の可能性」
漆についてのトークに簡単な漆体験が付きます。
◎連続対談:「漆 ― 皮膜的造形」
1.1月13日〈日〉 田中信行×戸谷成雄(彫刻家・武蔵野美術大学教授)
2.2月11日〈月・祝〉 田中信行×建畠晢(詩人・美術評論家・京都市立芸術大学学長) *以上、いずれも14:00- 会場:美術館講堂
定員:172名(当日、正午から整理券を配布します)
◎田中信行によるワークショップ
「くぼんだ、ふくらんだかたちを作る」
田中信行の制作で用いられている乾漆技法で作品を作ります。
制作の体験を通して、漆について学びます。
3月16日〈土〉、23日〈土〉 13:00-17:00 全2回
*2月16日〈土〉までに参加者名、〒住所、電話番号を書いてハガキでお申し込みください。
参加費:2000円(実費)
定員:15名(対象:小学校5年生以上・申込み多数の場合は抽選)
○学芸員による作品解説
1月14日〈月・祝〉、2月23日〈土〉、3月9日〈土〉、20日〈水・祝〉、30日〈土〉
*いずれも14:00- 会場:美術館エントランス集合
○作品ガイドボランティアによるギャラリーツアー
作品ガイドボランティアが参加者のみなさまと意見を交換しながら、展覧会を楽しむツアーを行います。
*木曜日を除く毎日14:00から(約1時間)
*土、日、祝日は午前11:00と14:00から。ただし、開催されない場合もございます。詳しくは美術館HPをご覧ください。
[関連コンサート]
1月20日〈日〉 14:00- 「漆と共振するチェロの音(ね)」
マルモ・ササキ(チェリスト)
[関連上映会]
3月2日〈土〉 14:00-
飯塚俊男監督「縄文うるしの世界」(1998年、60分)
担当学芸員のトークあり
*関連イベントへの参加には本展観覧券が必要です。
- ホームページ
- http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2012/special/kuroda-tanaka.html