小山五郎氏は、三井銀行(現・三井住友銀行)の社長、会長を歴任し、銀行が企業を支えるメーンバンク時代の絶頂期をその中心として生き抜き、日本の産業経済界の発展に大きく貢献しました。
また一方では、銀行の激務でどんなに遅く帰宅しても、小一時間寝る前にキャンバスに向かい、国内外の風景や静物など数多くの優れた絵画作品を遺しました。創作活動は癒しの時間であると共に、経営判断と人の情のバランスを取る上で大きな役割を持っていたと思われます。
少年時代には画家になろうと真剣に考え、旧制静岡高等学校時代の恩師・曾宮一念先生の薫陶を受け、終生絵画をこよなく愛し、亡くなる一週間ほど前までスケッチをされていたといいます。
この度、ご遺族様をはじめ、三井住友銀行様、三井住友海上火災保険様のご協力を賜りまして、2008年に続き、小山氏の油彩画、水墨画による特別展開催の運びとなりました。