岡山県生まれの竹久夢二(1884~1934)は、早稲田実業高校に進み、在学中から雑誌「実直」「中学世界」のコマ絵で才能を発揮し、以後、挿絵、日本画、版画、絵ハガキ、便箋など多彩な分野で活躍しました。眼が大きく、独特の憂愁と情緒をたたえたロマンあふれる夢二式美人は、今なお多くの人を魅了しています。
本展では、浮世絵収集家として著名な中右瑛氏(神戸市)の膨大なコレクションの中から、新発見、初公開の作品を含む、日本画、版画、楽譜表紙等約190点の作品及び、絵封筒、便箋などのデザイン小品等を併せて展示し、夢二の多彩な画業を紹介します。