東京画廊+BTAPでは、2012年7月5日より 東京画廊コレクション展『東京画廊60年の表現 - 関根美夫』を開催いたします。
画廊のコレクションから、具体美術協会(1954-72)の結成メンバーの一人であり、具体協会脱退後も前衛作家として活躍した関根美夫(せきねよしお:1922-89)の作品を展示いたします。
具体美術協会のメンバーやそれぞれの活動が国内外で再検証される昨今にあって、具体脱退後の関根が1960年代初頭から四半世紀にわたり描き続けたのは「そろばん」「富士山」「貨車」でした。
本コレクション展で展示する「そろばん」は、関根の反骨精神の末に獲得したモチーフであり、執拗なほどに一つのモチーフにこだわり描き続けた作家・関根の軌跡の象徴でもあります。それは、まるでデジタル社会に生きる現代の私たちへ諧謔を弄しているかのようです。
1970~80年代に海外でも広く紹介された関根美夫の作品を、この機会にぜひご高覧ください。