日本刀は、武士の魂として、また日本人の精神の象徴として、千余年の歴史を通じ尊ばれてきました。現在その卓越した技術は、日本の近現代工業の発展の源として、世界の関心を集めています。現代刀工・職方を集めた展覧会として3回目となる本展では、日本刀の技を継承し、新たな創造の世界へと精進する刀工とそれに携わる職人たち41名の“最高傑作”を紹介します。また今回は特別展示として、昨年逝去された刀身彫刻苔口仙琇氏の凛とした気品あふれる作品をご鑑賞いただきます。
あわせて鋼作り・鍛錬・小刀焼入れなど日本刀製作の工程や、研ぎ・鞘作り・刀身彫刻などの仕事を、見学・体験できる講座も多数開催します。現代に生きる伝統の優れた技とその心を受け止めていただければ幸いです。