特集:
菊畑茂久馬のオブジェデッサン
長崎市に生まれ、福岡市を拠点に制作を続ける菊畑茂久馬(1935~)は、1968年から79年までの間に、集中的にオブジェを制作しています。版画集《オブジェデッサン》は、それらオブジェを写真に撮り、シルクスクリーン版画にしたものです。平成23年度新たに収蔵した5点を含む《オブジェデッサン》全25点を紹介します。
火野葦平の「角島」をめぐって
「友人の画家牧岡俊一が死んだ。三十四歳であった。」という一文ではじまる小説「角島」は、北九州市を代表する作家、火野葦平によって、実在の画家、長末友喜(1916~1949)の死を題材にして、執筆されました。この「角島」をめぐりながら、長末友喜、星野順一などの作品を紹介します。
そのほか、エドガー・ドガ《マネとマネ夫人像》、クロード・モネ《睡蓮、柳の反影》など当館を代表する作品をはじめ、平成23年度に新収蔵した作品もあわせて展示します。
〈平成23年度新収蔵作家〉
菊畑茂久馬、古賀春江、寺田政明、星野順一、堀田清治、松川英俊、安枝達雄、柳瀬正夢、モーリス・ドニ