高温で溶かすとガラスは水アメのような粘り気ある状態になり、自在に形を変えます。そして、冷えて固まると光を透過・反射させる魅惑の素材になります。
現代ガラス作品には、高温で溶け、冷えると固まるガラスの性質を活かした造形や、光を透過・反射させ、多彩な色彩をもつガラスの特徴を活かした造形が多くみられます。
流動的でエネルギッシュな作品がある一方、静寂で緊張感のある作品もあり、ガラスの多様な成形法と素材の性質・特徴によって様々な表現が見られるのは、現代ガラス作品のおもしろさの一つです。
本展では、当館の現代ガラスコレクションの中から40点の作品を選び、「静」と「動」をキーワードに各作品の見どころをご紹介します。