画家を目指した30代の頃から、「美しいふるさとの風景」をテーマに日本全国を旅してきた原田泰治。 1986年、かねてからの憧れの地であったクロアチアを訪れた折には、海外のその古都の風景を100号の大画面に描きました。異国の街の景色でありながら、どこか懐かしい原田泰治独特の世界を感じる大作です。そしてその後、展覧会開催のために訪れたアメリカ・ブラジルでも、現地を取材して作品を制作しました。それを見た現地の方々は、「わたしの国にこんなに美しい風景があったなんて!」と感嘆したといいます。「言葉や文化が違っても、ふるさとへの想いは万国共通。」原田泰治の作品から、そんなメッセージが聞こえてくるようです。
今展では、原田泰治が世界を取材した作品を中心に、各地のふるさとの風景をご覧いただきます。