小川郁子さんの作品に、工芸品としての完成度を感じます。
伝統技術を駆使しながらも、作家としての創造性を感じます。
そして「身近なものとして使ってほしい」という、彼女の想いも感じられます。
小川さんは、9年間、江戸切子の伝統工芸士の師事を経て後、現在の作家活動に至っています。
日本の伝統美を大切に感じながら、焦らず、等身大でもの作りを続けている貴重なガラス作家の一人かと思います。
サボア・ヴィーブルでは初めての個展。
「6月なので夏っぽい感じで、涼を呼ぶガラスの特徴を見せたいと思います」と、ぐい呑みやグラスをメインに制作。
また、今や着物にハマってしまった小川さんが楽しんで作っている「切子ガラスの帯留」も、出品してくださいます。
江東区在住。38歳。
三代続いて東京生まれという生粋の江戸っ子が、こよなく愛している江戸切子です。
楽しみな展覧会です。