タイトル等
特別企画展
朝鮮の美術
―祈りと自然―
会場
大和文華館
会期
2012-06-30~2012-08-12
休催日
毎週月曜日
(ただし7月16日<祝>は開館し、翌17日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般600円 高校・大学生400円 小学・中学生無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
水辺の柳の下で鳥が遊び、魚が悠々と泳ぎ、空には鶴が舞う。身近に見られる自然の情景は、高麗時代の青磁や金属器といった工芸品の文様として特に好まれた画題でした。これらは繊細な線であらわされ、静謐な美が生み出されました。朝鮮王朝時代に入ると、動植物のユーモラスとも見られる姿が大らかで力強い線であらわされるようになります。また自然を主題とした絵画では、文人が求める理想的な世界が水墨による山水図として展開されました。
統一新羅から高麗時代にかけては、仏教の信仰が隆盛します。遼(契丹)や元による侵攻を長年に渡って受けた高麗時代には、仏やその教えを荘厳して護国安民を祈るために、華麗な文様が描き込まれた仏画や金銀泥が用いられた煌びやかな経巻が数多く制作されました。これらの作品は、当時の社会的な背景とともに人々の日常や理想の風景、また心情の一端が形ある美しさの中に体現されているといえます。
本展覧会では、朝鮮半島における身近な自然の中に見出された美と、信仰の祈りが込められた装飾の美しさを絵画や陶磁器、金工などから御覧いただきたいと思います。また特別出陳として舎利や仏像を納めるための容器や厨子、香炉など仏教工芸品の他、水鳥たちが戯れる情景があらわされた高麗青磁の陶板をお借りし、展示いたします。
自然や信仰と深く結びついて生み出されたそれぞれの造形の美しさとともに、作品に込められた想いやこれらに対する眼差しを感じていただければ幸いです。
(担当 瀧朝子)
イベント情報
列 品 解 説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特 別 講 演 7月15日(日)午後2時から講堂にて
「高麗時代の仏教絵画―その特異性について―」
九州大学名誉教授 菊竹淳一氏

日曜美術講座 8月5日(日)午後2時から講堂にて
「工芸品における高麗時代の自然景表現」
当館学芸部員 瀧 朝子
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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