中国では本来化粧道具であった青銅製の鏡は、弥生時代前期から中期にかけて我が国に伝来してからは霊力をもった神宝としてその性格を変え、後期になると墳墓への副葬が行われるようになりました。その後、銅鏡は古墳時代になると全国的な広がりをみせ、さらに種類も数も増加して多くの古墳に副葬されました。岡山県内においても、弥生時代のものを含め多くの古墳から、これまでに約240面の銅鏡が確認されています。
今回の展示では、銅鏡の代表とされる三角縁神獣鏡をはじめ、四世紀の鶴山丸山古墳から出土した4面の鏡を中心に紹介します。