ゆとり主義とは“ゆとり世代”と言われる私達の世代に対するコンプレックスに“主義”をつけ、ゆとりをプラスに捉えようという思いから考え出した造語です。
本展はゆとり教育を受けた世代である作家9名が「ゆとり主義」についてそれぞれアプローチをした展覧会です。コミュニケーション能力の低下や自己分析が出来ないなどと言われるゆとり世代は、世間からマイナスなイメージを強くもたれています。しかし世間からそのように言われ続けていることで「ゆとり」である私達も「ゆとり」をマイナスに捉えているのではないでしょうか。こうした考えをプラスに変えるとしても具体的な敵が何なのか分かりません。もしかしたら近すぎてみえないだけでその敵が自分自身であるかも知れません。そんなゆとりについて向き合うと同時に自らの立ち位置について模索します。