1972年から少女マンガ誌「週刊マーガレット」(集英社)に連載された池田理代子さんの「ベルサイユのばら」。物語の舞台は、18世紀後半のフランス革命という歴史の動乱期。悲劇の王妃マリー・アントワネットや男装の麗人オスカルの数奇な運命を華麗に描いたこの作品は、読者の熱狂的な支持を得て一大ブームを巻き起こしました。74年に宝塚歌劇で上演、79年にはテレビアニメの放映が始まり、ファン層はさらに広がりました。主人公たちが歴史の流れに翻弄されながらも自らの意志で人生を切り開き愛を貫く姿は、世代を超えて多くの人々を魅了し続けています。
本展では連載開始40周年を記念して、コミックから舞台、映像、そして現在へとつながる「ベルばら」の全貌を紹介いたします。貴重な原画、初公開となるアニメのセル画や設定資料、2005年から朝日新聞「be」で連載中の4コママンガ「ベルばらKids」の原画など約300点を展観。さらに宝塚歌劇の華やかなステージを再現し、愛と革命が織りなすベルばらの魅力に迫ります。