この度当館では、独立行政法人国際交流基金が所蔵する、日本近代陶芸のコレクションの寄託を受けました。本展は、海外68カ国168都市で「伝統陶芸展」「クレイワーク展」として十数年にわたり巡回されたコレクションを、国内ではじめて紹介するものです。
本展は、伝統と造形の2部構成となっており、第1部の「伝統」では重要無形文化財保持者(人間国宝)の富本憲吉、濱田庄司、清水卯一をはじめ、河井寬次郎、北大路魯山人ら巨匠の作品を通して、伝統的な陶芸技法をもとに開花した陶表現の美を紹介します。
また第2部は、「造形」として戦後陶芸の造形的な動向を担った八木一夫や熊倉順吉、また森野泰明、三輪龍作ら現在活躍する作家の作品を紹介します。
「海外の眼がみた日本の現代陶芸」、日本初公開となる名品の数々をお楽しみ下さい。