当館の収蔵作品を紹介するコレクション展。郷土作家はもちろん、海外の著名な作家の作品も多数紹介しており、県外から来られたお客様にも大好評をいただいています。コレクション展は年に4回、多彩なテーマを設けて開催します。
【展示室1】 名品セレクションⅠ
宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの方針にそって、作品収集をすすめてきました。現在、総収蔵点数は4,000点を超え、全国に誇れる充実したコレクションになっています。
展示室1では、そのコレクションの中から国内、海外、郷土のそれぞれの名品を選りすぐって紹介します。
また、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行います。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。
【展示室2】 オラ! メキシコ
! Hola ! Mexico.
太陽の国と形容されるメキシコ。
変化に富む自然に恵まれ、カラフルな色彩に贅沢なほどに包まれています。
また、他の中南米諸国と同様メキシコの地には、スペインによる植民地化にともなう混血等により変化に富む社会が形成されており、多種多様な文化が共生しています。
この展示では、個性豊かなメキシコの作家達と、メキシコに魅せられた作家達の作品を紹介します。
さらに、メキシコの民族衣装や考古学資料を県立総合博物館所蔵品により合わせて紹介します。
【展示室3(瑛九展示室)】 瑛九の世界Ⅰ 点への軌跡
瑛九は常に新しい表現を求めて写真や版画、油彩などにおいて様々な技法に取り組み、多くの作品を残しました。中でも、唯一生涯にわたって制作を続けた油彩では、短期間に次々と作風を変えながら自己の表現を模索し続けました。現存するその最も古い作品から遺作までの34年間の油彩の変遷を辿り、晩年に到達した点描世界へと向かう足跡をご覧いただきます。
【展示室4(彫刻展示室)】 マリーニの世界
イタリアの彫刻家マリノ・マリーニは、彫刻と並行して多くのデッサン、絵画、版画などの平面作品を制作しています。本人が「私は常に描く必要を感じている。まず、始めに絵画的探究を試み、それを彫刻にする必然性を感じなければ彫刻を作り始めない。」と語っているように、平面作品にはマリーニ彫刻の特徴である形態の単純化や緊張感のある構成の探求が見てとれます。
緊張感のある簡潔で大胆な形態、作品全体にあふれる躍動感など、マリーニの世界をどうぞお楽しみください。